
みなさん、こんにちは!
NFTゲーマーすぷらんです!
今回は、NFTやDeFiを活用している人なら避けて通れないキーワード、
インパーマネントロス(Impermanent Loss)について徹底解説していきます!
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インパーマネントロスって何?一言でいうと…
まず、インパーマネントロスとは何か?
「2種類のトークンを同時に預けた場合に、価格変動によって“預けていないほうが得だった”という損失が発生する現象」です。
つまり、ただ持っていればよかったのに、プール(トークンを預け入れる場所)に預けたことで損するケースがあるんです。
なぜそんなことが起こるの?シンプルな例で見てみよう
たとえばこんなケースを考えてみましょう。
- あなたは「1ETH(イーサリアム)=100万円」、「100ILV=1000万円」なので、合計1100万円分のトークンを持っていました。
- これをDEXのプールにペアで預け入れたとします。
- その後、ETHの価格が2倍になって「1ETH=200万円」になったとします。
この時、もしそのままETHとILVを保持していたらどうなったか?
- ETH:100万円 → 200万円(2倍)
- 100ILV(そのまま)+ ETH(200万円分)
つまり、合計価値は1200万円になります。
ですが、LP(流動性提供)として預け入れていた場合、取り出すときの価値は 1150万円 にしかならないことがあります。
この 50万円分の差 が、インパーマネントロスというわけです。

原理を理解する:AMMとトークン比率の関係
インパーマネントロスが発生する仕組みは、自動マーケットメーカー(AMM)の特性によるものです。
有名な例:Uniswap や PancakeSwap などで使用されている仕組みです。
ポイント:
AMMでは、プール内の2つのトークンが「常に一定の積」を保つように自動で調整されます。
例えば…
- ETHが10枚、ILVが1000枚 → 積 = 10 × 1000 = 10,000
- この積を常に保つように、価格が変わってもトークンの枚数を調整する仕組み

参考までに、2つのトークンの価格比率が何%変わると、何%のインパーマネントロスが発生するかは計算できるので、グラフにするとこんな感じです。

例:ILVの価格が変わったらどうなる?
ILVの価格が上がって、1ETHで200ILV買えるようになった場合、トークンの比率はこうなります:
- ETH:7.07枚
- ILV:1414枚
※積(7.07 × 1414)= 約10,000(維持されている)
これを価値に換算すると:
- ETH(7.07枚 × 1ETH=200ILV) → 1414ILV分
- 合計:約2828ILV分の価値
対して、そのまま持っていた場合の価値は?
- ETH(10枚 × 200ILV)=2000ILV
- ILVそのまま1000枚 → 合計3000ILV
つまり、LPに預けたことで 2828ILV分に減少(=5.7%の損失) が出てしまったわけです。

インパーマネントロスを防ぐには?
これはDeFi運用の永遠の課題ですね。
インパーマネントロスをゼロにすることはほぼ不可能ですので、次のような対策を取ると良いでしょう。
頭に入れておくべきことを共有しますね!
対策例:
- 価格変動の少ないペアを選ぶ
- リワード(報酬)がロスを上回るように設計されたLPを選ぶ
- ヘッジ(保険的な仕組み)付きLPを使う
とはいえ、インパーマネントロス自体を完全に避けることはできないので、「仕組みを理解して活用する」ことが何より重要です。
まとめ
✅ インパーマネントロスとは?
→ 預けたトークンの価格変動により「預けなかった方がよかった」となる損失のこと。
✅ 原因は?
→ AMMがトークンの「数量の積」を一定に保つ設計だから。
✅ 損失が出るときは?
→ 預けたトークンの片方が大きく上がった or 下がったとき。
✅ 対処法は?
→ リワードとバランスを見ながらリスクを把握すること。
最後に
いかがでしたか?
難しそうに見えるインパーマネントロスも、仕組みを知っていれば怖くありません。むしろ、理解していないとDeFiの世界では大きなリスクになります!
すぷらんは、今後もこういったNFT・DeFiの基礎知識をわかりやすく解説していきます!
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それではまた次回の解説でお会いしましょう!